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日本国の家計簿

国際収支

国際収支とは、日本と外国との経済取引を体系的に記録したものです。簡単にいえば、外国からのお金の受取と外国に対する支払いをまとめた1国の「家計簿」のようなものなのです。

一定期間の日本と外国との経済取引すべて(財・サービス・資金のながれ)を体系的に記録したものが国際収支統計です。これを見れば、どの部分が黒字でどこが赤字なのかひと目でわかります。政府関係者が経済政策を考えるときや、金融機関の資金運用担当者が今後の金融市場の動きを予測する際の判断材料としても国際収支統計は使われます。

国際収支統計が理解できれば、日本と他国との取引がわかり、ひいては国際金融全体の流れをつかめるのです。



国際収支の構造

経常収支 資本収支
日本と外国の間の輸出入やサービスのやりとりを表す。
貿易・サービス収支
貿易収支
サービス収支
所得収支
経常移転収支
海外への直接投資や証券投資などのお金のやりとりを表す。

投資収支
その他資本収支
外貨準備高増減
政府・日本銀行が保有している外貨の増減を表す。
※外貨準備高増減を資本収支の一部とみなせば、経常収支と資本収支とを合わせた合計は(統計上の誤差脱漏を無視すれば)ゼロとなります。  

国際収支は主に経常収支資本収支外貨準備高増減の3項目に分けられます。特に重要なものは経常収支と資本収支です。

経常収支は日本と外国との間のモノ(輸出入)やサービスのやりとりを表し、資本収支は海外げの直接投資や証券投資などのお金のやりとりを表します。

一般に、経常収支が黒字ならば資本収支は赤字となり、経常収支が赤字ならば資本収支は黒字になることが多く、両者は表裏一体の関係にあります。


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