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鉱工業生産指数

鉱工業生産指数は、経済の中核をなす鉱工業の生産指数です。


鉱工業生産が1国の経済の中核をなしていることは間違いありませんが、日本の経済構造もアメリカと同様に流通やサービス部門の比重がGDPの60%近くを占めるまでになりました。鉱工業生産は20%程度にとどまっていますが、鉱工業生産指数は、日本の景気の置かれた状況を的確に表す景気指標として重要視されています。


鉱工業生産指数は、調査結果の発表に1ヶ月強の時間がかかるとはいえ、毎月公表されるという速報性・利便性に優れ、さらに、四半期ごとに発表されるGDPののすき間に発表されるため広く利用されています。表示方法は2000年を100とする基準年との比較にされ、102%や99%というように公表されています。


各製造業が生産を増やすのは、景気が拡大し、出荷・販売が好調に推移するたmです。逆に、生産を落とすのは出荷・販売が伸びないと考えるからです。このように鉱工業生産指数の動きには景気の現状・景気循環がストレートに反映するのです。


ただ、基準年次における限られた536品目に基づく算出方法であり、かつ、基準年次を100として計算するウェイト方式(ラスパイレス方式)であるため、新製品が登場すると同一系統の旧製品の生産が落ち、実際の生産活動と指数とが乖離する傾向があり、その点が問題点と言われています。

鉱工業生産指数




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