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最終需要財在庫率指数

最終需要財在庫率指数とは、鉄工業生産の最終需要財の在庫率の動きで景気を見るものです。


在庫率とは、売上または出荷に対する在庫量の割合を示したもので、企業や政府などの各経済主体が鉱工業製品(最終需要財)を消費するまでの在庫と出荷の比率で表されます。

最終需要財在庫率指数計算式


2000年の平均値を100としてこの値を指数化したものが最終需要財在庫率指数で。前月分の速報値と前々月の確報値を経済産業省が毎月公表しています。

最終需要財



景気動向に先行して動き、景気と逆の動きをする指標

鉱工業生産から生産財(中間財)を除いた最終需要財は、消費に向かう国内生産額を推計します。最終需要材の生産が一定の量を保っている状況下で出荷が伸びなければ、在庫率があがります。その後に訪れるのは景気の後退です。逆に、在庫率が下がることは出荷が伸びていることを表し、景気は拡大局面に入っていきます。このように最終需要財の在庫率指数は鉱工業生産の動きと逆の動きを示します。

在庫率のピークは景気の谷に、ボトムは景気の山に先行し、景気動向に対して逆サイクルになっています。


在庫率を改善するには生産量以上に出荷を伸ばすか、出荷の伸び以下に生産調整するかですが、在庫調整が終っても出荷が伸びなければ景気が回復していくとは限りません。

景気動向サイクル



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