団塊の世代
「団塊の世代」という言葉は、元経済企画庁長官である境屋太一氏が命名、定義したものです。同氏の著書「団塊の世代(文藝春秋社出版)」によれば、「日本民族は終戦直後の1947年から1949年にかけて、空前絶後の大増殖を行った。この3年間に生まれた日本人は、その直前よりも20%、直後よりも26%も多いのである」とされています。団塊の世代に対するキーワードとしては、受験戦争、全共闘、ジーパン、ニューミュージック、ニューファミリーが挙げられています。
団塊世代の消費行動に関する分析によれば、男性では時間的余裕度・経済的余裕度ともに大きく変わらないのに対し、女性では時間的余裕度は変わらないものの、金銭的余裕度は上昇すると見られています。一般的に、働き盛り世代では耐久消費財の購入が多いのに対し、高齢者世代では「時間型消費」が多くなるのが特徴です。具体的には、男性の場合、国内旅行、自動車、海外旅行、住宅改装、習い事。女性では、国内旅行、住宅改装、習い事、海外旅行、自動車などの消費に向けられると予測されています。旅行需要が多いのは想像に難くありませんが、在宅時間の増加に伴うリフォーム需要も増加する見込みです。その他では、長生きリスクに備える保険や、セキュリティの需要も強まりそうです。
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