マネーサプライ(通貨供給量)とは
マネーサプライ(通貨供給量)とは、世の中に出回っている個人や企業が保有するお金の量のことで。現金だけではなく銀行などの預貯金も含みます。マネーサプライにはM1、M2+CD、M3+CD、広義流動性の4つがあります。

※CDとは、Certified Depositの略で譲渡性預金証書という意味。手形と同じとうに裏書きによって満期依然に他社に譲渡(売り渡す)できる点が、一般的な定期預金と異なる。
※CPとは、Commercial Paperの略で、企業が短期資金調達のために発行する短期・無担保の約束手形のこと。
下図のAさんの金融資産を例に、マネーサプライ統計ではどこに分類されるかを見てみましょう。
![]() Aさん | 財布の現金 | 10万円 |
---|---|---|
銀行の普通預金 | 40万円 | |
銀行の定期預金 | 100万円 | |
郵便局の通常貯金 | 20万円 | |
郵便局の定額貯金 | 30万円 | |
株式投資信託 | 50万円 |
Aさんは、現金で10万円と銀行の普通預金に40万円ありますが、この50万円はマネーサプライ統計ではM1にカウントされます、銀行の定期預金には100万円預けていますが、この定期預金の100万円にM1の50万円を加えた150万円はM2になります。このM2とCD(譲渡性預金)を合わせたM2+CDは最もよく使われる代表的なマネーサプライ指標です。
郵便貯金は、通常貯金20万円と定額貯金30万円の合計50万円を預けていますが、これはM3に分類され統計上はM3+CDに含まれます。Aさんの200万円はM3+CDとしてマネーサプライの統計上は扱われるのです。これら以外にも証券会社に株式投資信託50万円を保有していますが、株式投資信託は広義流動性に含まれます。
物価や景気に与える影響
政府や日銀は景気が低迷しているときにはマネーサプライを増やし、景気が過熱しているときにはマネーサプライを押さえる金融政策をとることで、景気調整を図ってきました。マネーサプライの増減は理論上、物価の上昇・下降につながるからです。
景気がよくなれば、現金や預貯金、有価証券といった金融資産が増加し、世の中に出回っているお金(マネーサプライ)が増え、使えるお金も増えます。逆にマネーサプライが減少すれば景気が下降するという相関関係になっています。
しかし、1997年以降、マネーサプライの増加や超低金利といった金融政策を行っても、厳しい経済環境の為か、景気がそう簡単には上向きませんでした。その為、マネーサプライと景気の相関関係は弱くなっていると言われています。
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