日経商品指数
市況商品の価格は日々変動しています。そうした商品相場から景気を判断するための指数が、日本経済新聞が行っている日経商品指数です。週次・月次のデータは日本経済新聞紙上で公表されています。
繊維 | 綿糸、毛糸、生糸、スフ糸、アクリル糸、ポリエステル糸、ナイロン糸 |
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鋼材 | 棒鋼、山形鋼、H形鋼材、薄鋼板、厚鋼板、機械構造用炭素鋼、ステンレス鋼板 |
非鉄金属 | 銅地金、亜鉛地金、鉛地金、すず地金、アルミニウム地金、黄銅丸棒、伸銅品銅条 |
木材 | 米ツガ正各角、ヒノキ正角、杉小幅板、合板 |
化学 | カセイソーダ、純ベンゼン、演歌ビニール樹脂、低密度ポリエチレン |
石油製品 | ガソリン、灯油、軽油、C重油 |
紙・板紙 | 上質紙、コーテッド紙、ダンボール原紙 |
食品 | 砂糖、大豆、大豆油 |
その他 | セメント、牛現皮、天然ゴム |
毎営業日掲載されている商品市況の中で、現物取引が行われている代表的な17種の品目の価格を指数化したものと、より幅広い42品目の価格を指数化したものを週次と月次に発表しており、先行系列として利用されているのは月次です。日次の17品目では鋼材、(H形鋼・厚板など)を中心に非鉄金属・繊維・食品・天然ゴムなどですが、これらは経済的な重要度、需給を反映する価格変動が大きいことなどから選ばれています。
これらの代表的な商品の需給や価格は、景気動向を敏感に反映(日時の17種は、その日の為替相場や前日の国際商品市況を反映し、42種の週次・月次は商品取引や景気の動向を反映)します。日銀調べの企業物価指数(CGPI)よりも大きく先行し、速報性のある先行指標として注目されています。
日経商品指数の問題点
需給動向や景気動向を速報で伝えるということでは、大変利便性が高い指数ですが、いくつかの問題点も指摘されています。
- 日銀の企業物価指数と比較すると振幅を大きく、国際商品市況の影響を受けやすい
- 日経商品指数は円建てで算出されているため、対米ドルで為替レートの変動を受ける
- 採用品目が少ないこと
- 1次加工品も加えていること
- 商品現物市場という特殊な市場での取引価格が採用されていること
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